急性期の不安は、静かに始まるというより、
突然スイッチが入るような感覚でした。
布団の中で目を開けても、体は重くて動けない。
思考だけが先に動き出し、
失敗した場面が何の前触れもなく再生されます。
毎日が、未来の不安ばかり考えてしまう時間だったと思います。
不安だらけの日々
内心では「1年は休みたい」と思っている自分もいました。
でも、それを許せない自分も同時にいました。
- 復職はいつになるのか
- そもそも戻れるのか
- 早期復帰を求められないか
- 復帰後にまた責められるのではないか
- 入社時の再試験を受けさせられるのではないか
答えは出ないのに、
起きてもいない悪い未来の場面が次々と頭に浮かんできます。
考えても意味がないと分かっているのに、
思考は自然とそちらへ向かっていました。
急性期の不安は「未来を決めようとする」と強くなる
急性期の私に一番効いたのは、
「未来を決めない」と決めることでした。
不安が強いときほど、
復職時期や今後の仕事をすぐに決めようとしていました。
戻れなかったらどうするのか。
退職するのか。
布団の中で延々と考え続けていました。
急性期の脳で出した結論は、
ほとんどが最悪の想像ばかりだった気がします。
・信頼は戻らない。
・試験で失敗する。
・後輩より点数が低かったら終わりだ。
・また叱責される。
まだ起きてもいないことなのに、
延々ともう起きたことのように考えてしまうことも多かったです。
同じ場面が再生されるとき
叱責の場面や、
引き継ぎで注意された瞬間が何度も浮かびました。
同じ言葉が角度を変えながら流れ続け、
再生回数が増えるほど自分の価値が下がっていくように感じました。
原因を分析しようとすると、さらに深く潜ってしまいます。
そこで私は、これ以上広げないと決めました。
- 検索しない
- 業務メールを開かない
- チャットを読み返さない
完全に止めるのは難しくても、
「今は触らない」と決めるだけでループは弱まりました。
広げない。掘らない。今は整理しない。
急性期は、解決よりも停止が大事でした。
体が先に限界を知らせていることもある
頭が熱い。
体が重い。
胃が荒れ、逆流することもありました。
横になっている時間が長くなり、
筋力が落ちていく実感もありました。
その状態で未来を考えると、
暗い想像しか浮かびませんでした。
だからまず体を落ち着かせました。
横になって、
呼吸を10回だけ数える。
それ以上はやらない。
完璧に整えようとはしませんでした。
10回できたら十分。
急性期は「整える」ことを優先し、
行動するより、睡眠を取ることを選びました。
急性期の1日は、こんな流れでした
急性期の頃、私は朝ほとんど起きられませんでした。
気づけば昼近くになっていることも多く、
「また今日も起きれなかった」そんな感覚から一日が始まっていました。
ベッドに長時間いると、
自然と昨日の不安の続きを再生していました。
・復職のこと。
・連絡のこと。
・これからのこと。
まだ何も起きていないのに、
悪い未来の場面が浮かんできます。
夕方になると、
「今日も何もできなかった」という思いが強くなりました。
夜になると、
未来の想像はさらに広がります。
だから私は、
「今日は前に進めなくていい」と何度も言い聞かせていました。
急性期の一日は、
前に進む時間ではなく、
崩れないように保つ時間でした。
急性期にベッドから出られない日が続いた時のことは、
別の記事で詳しく書いています。
ベッドから出られない日でも大丈夫|無理しない回復術では、
急性期に何をやったか、どう生活を組み直したかをまとめています。
文面を先に作るだけで、不安は減る
月1回の状況報告メールは、
私にとって強いストレスでした。
上司から連絡が来てから考えると、それだけで一日消耗します。
どう書けば角が立たないか。
どこまで説明するべきか。
その思考が、また不安を呼びました。
そこで体調の良い日に、
翌月分の文章を先に作ることにしました。
ChatGPTに状況を打ち込み文面を整理してもらうことで、
頭の中も少し整いました。
送信ボタンを押した直後だけは、
「今月はもう考えなくていい」と幸福に思えました。
急性期に大事だったこと
ここまで書いてきた内容を、
急性期の私用に整理したのが下のフローチャートです。

図の通り、大事なのは、
急性期に不安をなくすことではありません。
・未来を今日決めないこと。
・同じ場面を広げないこと。
・体を整えること。
・先に文面を作ること。
急性期の脳は、
体を守ろうとして過剰に警戒しています。
でもその脳は疲れきっています。
だから毎日、寝るだけでいい。
回復してから未来を考えても遅くありません。
不安が止まらない日は「解決」ではなく「停止」を目標にする。
それだけで、布団の中の時間が少しだけ穏やかになりました。


コメント