リワークは「内容の良さ」で選ぶものだと思っていました。
設備や雰囲気、プログラムの種類など、
いわゆる“良さそうな条件”を基準に見学や体験を重ねていました。
ですが、実際に3つの事業所を体験していく中で、
少しずつ違和感が出てきました。
見学しても悪くない。体験しても間違ってはいない。
ですが最終的に判断を分けたのは、内容ではなく「続けられるかどうか」でした。
同じ就労移行支援でも、役割や向いている段階は大きく違います。
私は最初、その違いを理解しないまま選び続けてしまい、
結果として余計に疲れてしまったこともありました。
この記事では、3つの事業所を体験した中で感じた
「回復段階との相性の違い」をまとめていきます。
結論:選び方を間違えると回復ペースに影響が出る
先に結論から書きます。
- ベッド中心生活 → 静かな個別型
- 外出リハビリ期 → 自由度の高い個別型
- 復職準備期 → 就労想定型
この順番が合っていないと、負担が大きくなります。
実際に私は、内容が良いと感じた場所でも、
体験3日間の中で体調を崩し「通えない」と感じたことがありました。
問題は、場所の良し悪しではなく、
今の状態に合っているかどうかだったようです。
発達特性の場合、環境の刺激量や求められる行動量が
取り組む意欲や疲労感に強く影響すると言われています。
つまり、頑張り不足ではなく
「段階に合っていない環境」が起きていただけでした。
それぞれの役割の違い
リンクス:回復初期のリハビリに近い場所
とても静かでした。誰も話さず、
それぞれが自分の課題に黙々と集中しています。
まるで図書館にいるように、周囲を気にせず作業を続けられる感覚でした。
体調が不安定な時期は人の会話や動きが少ないだけで、
疲労感は変わると思うので良いポイントです。
また、通所時間の調整がしやすく、ベッド中心生活から
外に出る段階では負担の少なさを強く感じました。
「通う練習」をする場所に近い印象でした。
LITALICO:生活リズムを整える段階の場所
朝礼やグループワークがあり、一日の流れが決まっています。
人との距離も比較的近く、完全に一人作業という感覚ではないため、
生活リズムを戻していく段階の訓練として意味があると感じました。
また、Office系を初めて触る人には始めやすい印象で、
周囲と軽くコミュニケーションを取りながら
基礎を身につけていく場所として取り組みやすいと感じました。
ココルポート:働く準備に最も近い場所
タイムカードや清潔面の確認など、実際の職場に近いルールが多くありました。
訓練ごとに机が分かれており、必要な場面では相談もしやすい環境です。
グループワークの種類も多く、
ヨガや軽い運動など体を使う内容もありました。
通所頻度も実際の勤務に近い形になるため、
体力が戻ってきた段階では現実的な練習になります。
「働く感覚を取り戻す場所」に近い印象でした。
共通して感じたこと
3つの事業所で共通していたのは、
「どこも真剣に向き合ってくれる」という点でした。
個別相談の時間が設けられており、
支援員の方はどの場所でも丁寧に話を聞いてくれました。
衛生面の配慮も共通しており、安心して通える環境が整っていました。
また、Officeやパソコン基礎の訓練、自己分析の支援などはどこでも受けられ、
復職だけでなく転職にも対応できる内容でした。
特にありがたかったのは、復職を希望する場合、
第三者として会社と連絡を取ってもらえる点です。
自分では説明が難しい状況でも間に入ってもらえるのは大きな安心材料でした。
簡易セルフ診断
次のうち、今の自分に一番近いものを選んでください。
- 外に出るだけで疲れる → 静かな個別型
- 外出はできるが人と関わると疲れる → 自由度の高い個別型
- 毎日通えそう → 就労想定型
選ぶ場所は「良さ」ではなく、現在の段階で変わります。
リワークは「頑張る場所」ではなかった
私が最初に勘違いしていたのは、
早く回復するには負荷を上げた方が良いという考えでした。
ですが実際は逆で、
段階に合わない環境ほど消耗が増えてしまう感覚を、
3日間の体験で強く感じました。
必要だったのは努力の量ではなく、
今の状態に合った場所を選ぶことだったのかもしれません。
最後に:場所を選ぶ前に必要だったこと
3つの事業所を体験して分かったのは、
問題は場所の良し悪しではなかったということです。
どこも真剣に支援してくれる場所でした。
それでも悩んだ理由は、
「自分は本当に社会に戻れるのか」
という不安が整理できていなかったからだと思います。
どこを選ぶかを考える前に、
その不安を言葉にできた時、選択は少し楽になりました。
同じように迷っていた頃、頭の中を整理するために書き残した内容があります。
👉未来が怖く感じたときに整理できた考え方
もし今、進み方に迷っているなら、
選ぶ前に一度立ち止まる助けになるかもしれません。


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