「忘れ物をなくしたい」と思うたびに、疲れてしまっていた
「また大事な資料を忘れた」
「出かける前になると、いつもバタバタしてしまう」
そんな状態が続くと、
だんだん自分の性格や意識の弱さのせいだと思ってしまうことがあります。
でも実際は、
それは意志の問題ではなく、脳の特性によるものかもしれません。
ADHD傾向があると、
整理整頓や持ち物管理は、頭の中で常に判断が発生しやすく、
それだけでエネルギーを使ってしまいます。
私自身も以前は、
仕事に必要なものがすぐに見つからず、
探し物から一日が始まることがよくありました。
出かける直前になって、靴を脱いだまま部屋の中を探し回る。
そんな朝が、何度もありました。
けれど、いくつかの考え方と仕組みを変えたことで、
忘れ物に振り回される時間が、少しずつ減っていきました。
この記事では、
ADHDの特性があっても無理なく続けやすかった、
3つの収納の工夫を紹介します。
全部できなくても大丈夫です。
「これならできそう」と感じるものだけ、拾ってみてください。
1. 「ぶっこみ収納」で考える回数を減らす
「ぶっこみ収納」と聞くと雑に見えるかもしれません。
でも、ADHD傾向がある場合、
きれいに分類しようとするほど、動けなくなることがあります。
そこでおすすめなのが、
とりあえず入れていい場所を決めておく方法です。
たとえば、
- デスクの上に「とりあえずボックス」
- カバンの中に「クリアファイル」や「ぶっこみポーチ」
すぐに判断できない書類やメモは、
一旦そこに入れてしまいます。
- 仕事中に受け取った書類やメモは、「とりあえずボックス」へ
- 後で使うことが決まっている説明用の書類は「クリアファイル」へ
- 外出先で受け取ったレシートや名刺は、「ぶっこみポーチ」へ
整理は後でまとめてで構いません。
週に一度、軽く見直すだけでも十分です。
「今決めなきゃ」という頭の力みをゆるめることで、
片付けは止まりにくくなります。
2. 「本質ボックス」で視界と頭を軽くする
ぶっこみ収納が「一時避難」だとしたら、
本質ボックスは、今やることに集中するための場所です。
やり方はシンプルで、
A4トレーをひとつ用意します。
そこに入れるのは、
今日の作業に本当に必要なものだけ。
たとえば、
- 今日使う資料
- ノートやペン
- 作業中に電池切れで止まらないための充電器
それ以外のものは、
一度視界から外しておきます。
デスクの上に情報が少ないだけで、
頭の中のざわつきが落ち着くことがあります。
「今ここにあるもの」だけを見る。
それだけで、集中しやすさが変わってきました。
3. 「でかいゴミ箱」で動作を止めない
意外に効果が大きかったのが、
大きめのゴミ箱を置くことでした。
ADHD傾向があると、
「後で捨てよう」と思ったまま忘れてしまうことがあります。
だからこそ、
立ち上がらなくても捨てられる距離に、
ゴミ箱を置いておくことがポイントです。
- 書類の切れ端や使い終わったペンはすぐ捨てる
- ペットボトルや紙類は分けすぎない
- 迷ったものは「一時保管箱」へ
「出口」がはっきりしていると、手が止まりにくくなります。
まとめ:完璧を目指さず、仕組みで助ける
ぶっこみ収納、本質ボックス、でかいゴミ箱。
どれも共通しているのは、
気合ではなく、動きやすさを優先している点です。
大切なのは、きれいに片付けることよりも、
暮らしが回りやすくなる仕組みをつくること。
今日から全部やらなくて大丈夫です。
一つだけ試すだけでも、十分前進です。
忘れ物に振り回される時間が減ると、
自分を責める気持ちも、少しずつ軽くなります。
魔法みたいに一瞬で変わるわけではありませんが、
ちゃんと現実の中で「少し楽になった」と感じられる感覚でした。
あなたのペースで、
できるところからぜひ取り入れてみてください。


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